室内の光と空気

室内の水耕で光・遮光・空気を確かめる

葉に当てる光、養液に入れない光、根に届ける空気の3つを分けて確かめる。育成灯の距離と点灯時間は、資料の条件つきの例として示す。

内容確認日:

まず確認すること

葉には光を当て、養液には光を入れないようにします。根を養液に浸す設備では、空気を送る仕組みがあるか、水面の上に空気層があるかを確かめてください。

葉に当てる光と育成灯の種類

ハイポネックスは、室内での栽培は屋外に比べて日光が不足しやすいとし、日当たりの悪い部屋ではLEDライトなどで光を当てることを勧めています。協和のハイポニカも、太陽の光が入らない室内では、代わりになる光が必要だと説明しています。

同社は、野菜を育てる照明として平板状の植物育成用LEDライトを勧めています。クリップ型は場所を取らない一方、葉物野菜などの栽培には向かないとしています。部屋の照明に使うLEDライトには、植物の生長に必要な波長が十分に含まれていない、としています。照明を選ぶときは、植物育成用として販売されているか、葉全体に光が当たる形かを確かめてください。

育成灯を置く距離と点灯時間の例

イリノイ大学の公開講座の記事では、筆者がレタスやハーブを家庭の水耕で育てた方法として、補助の照明を植物から1〜2インチ(約2.5〜5cm)以内に置き、1日14〜16時間点灯すると書いています。2017年の記事で、筆者自身の設備での例です。

この数値を、明るさや種類が違う照明に当てはめないでください。育成灯に説明書があれば、そちらの距離と点灯時間を優先します。協和のハイポニカは、発芽後すぐに光に当てないと苗が徒長すると説明しています。点灯時間や置き場所を変えたときは作業として記録し、その後の葉の様子と見比べてください。

養液を遮光して藻を抑える

ハイポネックスは、日光の影響で藻が発生しやすくなる点に注意を促し、藻が気になる場合は遮光できる色つきの容器を使うよう案内しています。ペンシルベニア州立大学の資料も、黒い容器は養液に入る光を抑えると説明し、その光は藻が増える原因になりうるとしています。

葉に当てる光と、養液に入る光は分けて考えます。透明な容器を使っている場合は、容器の外側を覆う、苗を差す穴のすき間を確かめるなどして、養液に届く光を減らします。藻を見つけたときは、見えた場所と範囲を観察として残し、遮光を変えたら作業として記録してください。

根に空気を届ける仕組みを確かめる

イリノイ大学の記事の設備では、エアポンプとエアストーンで水に酸素を送っています。筆者は、これがないと水に浸かった根に十分な酸素が届かないと説明しています。協和のハイポニカも、養液中の酸素濃度を一定に保つと根の環境が良くなり、生育を助けるとしています。

一方、ポンプを使わない方式について、ペンシルベニア州立大学の資料は、最初に水面と容器の上端の間に残す空気層が根の健康に重要だとしています。植物が育って水位が下がると、空気が容器の中へ入る仕組みです。自分の設備がどちらの方式かは「うちの水耕方式を確認する」で確かめ、方式に合わない補水をしないでください。

光・遮光・空気を記録で確かめる

液温の適した範囲は、確かめられる資料が見つからなかったため、このガイドでは数値を示していません。測定器がある場合は測った値を記録に残し、測っていない日は空欄のままにします。

照明、遮光、エアポンプのどれかを変えたら、何を変えたかを作業として残します。一度に複数を変えると、その後の変化がどの変更によるものか見分けにくくなります。

  1. 葉に光が届いているか、照明の種類と点灯時間を確かめる。
  2. 容器やふたのすき間から、養液に光が入っていないか見る。
  3. エアポンプが動いているか、または空気層があるかを確かめる。

自分の栽培で確かめる

分からない項目は不明のまま、今日見たことと行ったことを分けて残せます。

光や遮光の変更を記録する

関連するガイド

ガイド一覧へ戻る